ホームページを刷新しての最初の投稿ですが、我々の目標であり、原点である大隈先生の動画を再掲したいと思います。
大東流合気柔術においての基本技である合気上げ、合気下げですが、大隈先生、さらに師匠である岡本先生が特に大事にされておりました。先生の晩年は、一瞬かけれたかどうか分からない技ではなく、派手さはないですが、シンプルな技が多く、どんどん動きが削ぎ落とされていった印象があり、基本の大事さを説かれていたのだろうと思います。
よく、「基本が極意」とおっしゃっていましたが、単に基本技とした形を繰り返せという意味合いではなく、応用される色んな技の中に、基本が含まれてているということだと現時点で解釈しております。
そこを突き詰めた先に、単なる技の寄せ集めではなく、基本があれば無数に技が広がると同時に、技がいらなくなる境地いわゆる自然体になるのだろうと思われます。
よく忖度だの実践で使えないなど言われる方がいらっしゃいますが、実戦でそのままの技の形が使えると思うことの方がよほど危険かと思います。「稽古はあくまで稽古、実戦は別」とも大隈先生がおっしゃっていましたが、稽古の中で身につけた基本が無意識に少しでも出れば良いかぐらいの心持ちで稽古しておりますし、何より技の不思議さ、掛けられて笑いが起きる空間に惹かれて、門下生は稽古を日々精進しております。
また、大隈先生は稽古後は門下生と一緒にお酒飲まれるのが好きでした。門下生に料理を振る舞ったり、冗談で周りを楽しませたりと、心配りが素晴らしく縁を大事にされておりました。先生が亡くなられた今でも会が存続しているのは、強さの憧れ以上に、先生の人柄に惹かれた部分はとても大きいことに他なりません。
これらの教えや縁を大切にして、技だけでなく普段の仕事も含め過ごしていきたいと思っております。
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